2011/04/08

感じ方



先程、ぼんやり今日のテレビ番組表を見ていたら、NHKで放映される「今夜も生でさだまさし がんばらんば日本」という番組名が目に入りました。


これは僕が避難中、いとこの家で聞いたこの番組にまつわる話です。

ピアニストである彼女は大阪のとあるレストランで、一緒のコンサートを終えたE氏と少数のスタッフで打ち上げをしていました。
そこへ現れたのが、やはり大阪でのコンサートを終えて、打ち上げに来たさだ氏とスタッフでした。

旧知の仲であるE氏とさだ氏一行は、自然の流れで同じテーブルでの飲み会になりました。
時間も過ぎ、ほどほど酒が入ったさだ氏、なにやら誰かに電話をしています。
「今どこにいんの~。どうせ近くにいるんだからこっちおいでよ~」
と、誰かを誘っているご様子。夜も更けていったい誰に電話を?

そのうち現れたのは、なんとアコギの神様石川鷹彦氏。
すでにだいぶ飲んでいらっしゃる。

それを見た、いとこのピアニストY。すすすっと石川氏に近寄り、
「ご無沙汰していま~す。石川さん以前、福島のいわきにライブに行きませんでしたか?私のいとこが今家に避難していて、そのライブの後、石川さんと夜更けまで一緒に飲んだって言ってましたよ!」
「いわき?ああ、覚えてるよ。大変だよなあ、今度の震災は。あのいわきがなあ。う~ん。
え?一緒に飲んだ奴? それは覚えてない!」
参照 http://tyu-nen-kozou.blogspot.com/2010/11/blog-post_19.html

まあ、そんなもんさ。。。

そのときさだ氏は、今、日本は大変なときである。しかし自分は無力な音楽家で何も出来ない。それが悔しい。NHKの番組で応援企画をやりたいが、このタイミングで果たしてどうなんだろうか?というようなことをE氏に相談していました。E氏はもちろんやるべきだ!と言い、その場でNHKのスタッフに電話して決定したのが、今回の「がんばらんば日本」の企画なんだそうです。

さだ氏曰く。
「こないだテレビで見たんだけどさ。とある被災地の中学校の卒業式なんだけどね。俺、感動しちゃってさあ。卒業生の答辞でね、“天を憎まず”ってね、言うんだよ、被災した子が。“天を憎まず”って。すごいよなあ」

また、

「やっぱりさ、大相撲は中止しちゃいけなかったんだよ。あれはさ、神事だろ。地鎮祭の意味もあるんだよ、あの四股には。まずかったよなあ」


クリエイターというのは、やはり様々な事象に対して独特のアンテナというか感性をお持ちです。

そういえば同じシンガーソングライターの長渕氏も今回の災害についての散文詩を発表していました。
自然に対して強烈な怒りと憎しみと込め、海を貴様と表現しています。
んーーー、それぞれで自然というものへの感じ方が全く見事に違うものです。

自分はさだ派ですね。

でも四股はうそつけ!と、思いましたけどね。だって関東大震災や、阪神淡路のときはやってたでしょ、相撲。

※写真は石川氏直筆のなごり雪の楽譜です。右下にサインがある楽譜を使っています。

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