2010/12/18

エドガー・ドガ


横浜美術館で今年いっぱい開催中のドガの展覧会に行ってきました。
バレエの踊り子は彼のモチーフとしては有名ですが、その中でもこの絵は誰もが「ああ、見たことある」っていうほど有名ですよね。
エトワール(仏)という絵です。長年スタア(英)という絵だと思っていたらどちらも星っていう意味らしい。ひとつ勉強になりました。

もちろん今回の展覧会はこの絵だけじゃありません。

こんでもか!
ってくらい作品が展示されていて、端からゆっくり見ていたら一時間以上はかかります。最後のほうはひざと腰が痺れてきました。
そうそう、死後アトリエから見つかった油絵のパレットや、バレエシューズ、眼鏡なんかもありました。

やっぱり本物は見とくべきです。
なんつーかオーラっつーか、迫力っつーか、訴えるものが違うんですよね。
絵のことなんか全くわからない私にも“何か”を感じることができます。
日本一周中に初めて葛飾北斎の肉筆画を見て以来、絵の持つ不思議な力に驚きっぱなし。

この日は東京の国立新美術館ではゴッホ展も開催中でしたが、都内の渋滞にうんざりして途中であきらめて帰ってきちゃいました。
たかだか一日400キロ程度の運転がものすごく辛いです。
ちょいと前までは、四国からその日のうちに東京まで突っ走ってもなんともなかったのに・・・

2010/12/07

診察


我が家にGUILDクンが来てそろそろ一年になります。
部屋の湿度管理等一応のケアはしていますが、めんどくさくなると何日も弦が張りっぱなしとか、決して十分な保存状況にあるとはいえないので、診断してもらうことにしました。

購入したショップで見てもらえばアフター期間なのでタダですが、ここはあえてお金を払ってでもちゃんとしたルシアーさんに診てもらおうと、先日那須まで出かけていきました。

Acoustic Guitar Republic(A.G.R)という工房で、製作者は島崎さんといいます。
ギター好きが高じて20年余り勤めた会社を退職し、本場アメリカに修行に行き、この地で工房を開いたという方です。

建物は那須の別荘地にあり、丸太小屋の工房と自宅が隣接しています。初めてお会いしたのですが、穏やかな語り口でアコギについていろいろ話を聞かせてもらえました。マーチンやギブソンといった一流メーカーでも、近年は年々質が落ちているとのことで、リペア例の実物を見せてもらったりもしました。

こうして聞いてみると、なるほど~とよくわかりますね。


肝心の私のギターは2本(マーチンD35も持っていった)とも、状態は良く、調整の必要はないとのことで一安心。自分も大丈夫と思ってはいましたが、やっぱりプロのお墨付きがあるとほっとします。
工房内で約一時間、アコギの話を聞かせていただいたあと、最後に自宅からとっておきの一本を持ってきて弾かせてもらいました。

マーチンのOM42 です。新品なのですが、カスタムメイドなので、職人さんがすべてに関わって作った貴重な一本だそうです。最初何も知らずに音を聞いた時は、ビンテージギターだと思ったくらいすごい響きがしました。
近年ものでも工場のラインで作られる製品と、職人さんが材料の木を見て一本一本作ったものの違いがはっきりわかります。

こうして聞き比べてみると、自分のギターの音が貧相に聞こえてしまう、、、

うぅぅ。。

まだまだ若いギターの音ですねって言われてしまったボクのギターですが、この先いつかはもっといい音に変わっていくはずです。(30年以上かかるかなぁ)

それまでこのギターを弾き続けられるようにいつまでも元気でいたいものです。