応接間でテレビを観ていると、
ドン、ドドン、ドン。
「あぁ、始まったみたいだな。」
ッドーン。パチパチパチ。
「・・・」
ドン。ドン。ドン。
「・・・」
ヒュー、ドドン。ドン。
「・・・」
1時間半が過ぎる。
「8時30分か、そろそろ終わる頃か?」
用意していた晩酌用焼酎も残り少ない。
ドーン、ドドドドーン。
「そういえば、もう何年も見てねぇなぁ」
ヒュー、ドドン。ドン。
「・・・」
ド、ッドッドッドーン。ヒュー。パチパチ。
「二階、上がって見てみっか」
ドーン、ドドドーン。ッドーン。
「あぁ、今でもこっから見えるんだ」
ドーン、ドーン、ドーン。
「・・・」
ヒュー、ヒュー、ヒュー、ドン、ドン、ドーン。
「・・・」
ッドーーーーーーーン。
静寂が続く。
「・・・」
「終わったか」
階段を下りようとすると、別の窓から見えるのは家路を急ぐ渋滞の道路。
毎年の夏の一日である。
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