2009/08/02

ドン、ドドン!



応接間でテレビを観ていると、
ドン、ドドン、ドン。

「あぁ、始まったみたいだな。」

ッドーン。パチパチパチ。
「・・・」

ドン。ドン。ドン。
「・・・」

ヒュー、ドドン。ドン。
「・・・」

1時間半が過ぎる。

「8時30分か、そろそろ終わる頃か?」

用意していた晩酌用焼酎も残り少ない。



ドーン、ドドドドーン。
「そういえば、もう何年も見てねぇなぁ」

ヒュー、ドドン。ドン。
「・・・」

ド、ッドッドッドーン。ヒュー。パチパチ。
「二階、上がって見てみっか」



ドーン、ドドドーン。ッドーン。
「あぁ、今でもこっから見えるんだ」

ドーン、ドーン、ドーン。
「・・・」

ヒュー、ヒュー、ヒュー、ドン、ドン、ドーン。
「・・・」

ッドーーーーーーーン。

静寂が続く。

「・・・」

「終わったか」


階段を下りようとすると、別の窓から見えるのは家路を急ぐ渋滞の道路。

毎年の夏の一日である。

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